体毛の役割を再確認する|そもそも現代人に必要なのか

ひょろっと伸びたムダ毛

体毛は皮膚が外気のチリやほこりに直接触れるのを防ぐ役割があります。また、水分や紫外線などが皮膚に直接当たる事を防ぐ働きもあります。体毛は、ムダ毛処理をしなければ、かなりの密度で生えてきます。

外気のチリやほこりなどには、アレルギーを誘発する物質や、人体に害のある物質が含まれています。また紫外線が直接皮膚に当たる事で、皮膚の細胞のDNAに傷をつけてしまう事があります。紫外線の刺激から皮膚を保護する為にも、体毛が役に立っています。

手や顔、背中などの表面の毛は、比較的薄く生えていますが、きちんと皮膚を保護する役目をしています。特に、体毛の多い部分は、人間にとって大事な器官であるといえます。頭部、脇の下、生殖器、鼻の中、目のまわりには他の部分より多く毛が生えています。

これは、その器官が大変重要である為、外気に直接さらされないよう、進化して来た証拠です。頭部は脳という人にとって最も重要な器官、生殖器は正常な子孫を残すために重要な器官です。その為、紫外線、放射線などの刺激から防護する事が必要で、体毛によってこれらの各器官を守っています。

脇の下には主にリンパ管が集中している為、外部の有害物質などから守る必要があります。鼻毛は、鼻の中にほこりやチリが直接入り、気管支まで入りこむのを防ぐために重要です。まつ毛や眉毛は、目の中にチリやほこりが入るのを防ぐ役割をしています。

体毛の重要な役割として、体温を一定に保つ役割があります。皮膚が冷たい外気に直接触れると、皮膚の表面からすぐに体温が奪われてしまいます。それを防ぐために、体毛があります。

皮膚表面に体毛が生えている事により、皮膚の表面に薄い空気の層ができます。その為、皮膚と外気が直接触れずに済みます。この薄い空気の層によって皮膚表面から、体温が逃げていくのを防ぐ事ができます。

また、体毛の毛根周辺には、皮脂がうっすらと膜を作っています。この皮脂によって、体内の熱(体温)が外気中へと放散されるのを防いでいます。一方、暑い時には、毛根から汗を出して、体内の熱を外へ逃すような体温調節の機能があります。

【現代人に体毛は必要?】

皮膚の毛や髪の毛には、直射日光を遮り、体温が急上昇するのを防ぐ働きもあります。進化の過程においては、ヒトは、チンパンジーが最も近いといわれています。チンパンジーからヒトへの進化の過程で、体毛が薄くなったと考えられます。

それでも原始時代のヒトは、現代のヒトの体よりは体毛が濃かったと考えられます。これは外気の寒さ、暑さから、体温を一定に保つために重要であったという事です。それ以降、進化の過程において、衣類を手にしたヒトは、体毛が徐々に薄くなっていったのです。

ヒトは、体温維持の為に体毛が全身に生えています。しかし、現代は、衣類は十分寒さをしのげるような物が身につけられます。さらに、ヒトは脳を使って、様々な機器を開発し、冷暖房を手に入れました。

周囲の環境、周囲の温度を調節できるようになった現代人にとっては、体毛はほとんど要らないのではないかという考え方もあります。確かに、過度の体毛は必要がないと考えられます。

腕のムダ毛を処理したり、脚のムダ毛を処理したりするのは、面倒なだけと感じる事もあります。ただ、全身の体毛が全て不要であるかというと、一概には言いきれません。例えば、脇の下には、毛根と共に、汗腺も多くあります。

脇の下で体温調節を多く行っており、老廃物の排出も盛んに行われています。脇の下のムダ毛を、ある程度除毛するのは良いですが、毛根を傷つけたり、過度の脱毛により汗腺を傷つけたりすると、体に悪影響があります。

毛根から雑菌が入って、化膿する可能性や、汗腺から上手く汗が放出できずに体温の調節に影響がある可能性があります。生殖器の周辺のムダ毛に関しても同様です。

雑菌や感染症のもとになるので、ムダ毛処理はほどほどにするのが良いでしょう。美容や見た目に気になる範囲内で、ムダ毛を処理する事が賢明だと思います。

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